システム工学第1回
今期からブログもあることだし、ノートに書くほどでもないけど授業で思ったことを書いていこうと思う。
システム工学第1回
システム工学とは、「システム」について考察する学問である。学問をするときは、何であれ対象とするものをはっきりさせなければならない。
システム(system)とは、直訳すると「系」である。複数の要素が有機的に結合し、ある一定の目的、機能を発揮するもの、と説明された。つまり、世の中のほとんどはシステムであるということである。
ここで、まず、少なくとも原子以上のすべてのものはシステムであるということがわかる。なぜなら原子自体が原子核と電子からなるシステムである。まあそれを言い出すと元も子もないのだが。
というわけで、システム工学が対象とする「システム」とは、「着目するスケールで」上記の条件を満たすもの、ということになる。しかもあくまで「工学」だから人工物に限られる。
たとえば発電所もシステムだが、発電所のスケールでは分子などのミクロな構造は無視される。しかしナノマシン設計を行う場合は、逆にミクロな構造こそ対象となる。
ここまできてなんだが、具体的なものがシステムかどうかなんてどうでもよく、その「システム」をどう組めば効率がよくよい機能を発現するか、といったことを追究する分野がシステム工学なのである。
ここでなぜだか、情報理論の話が出てくる。宿題がシャノンのエントロピーを求める問題だった。