【win10】立体音響にしたら音割れするようになった
windows10には立体音響っぽくする機能があるらしく、プロパティに「立体音響」なるタブがある。
方式を選択して適用すると、仮想的に立体音響となるらしい。ところがそれが落とし穴で、Windows Sonic for Headphonesを選択して適用を押すと音割れするようになってしまった。ドライバを再インストールしてもオーディオIOのファームウェアをアップデートしても直らず、頭を抱えてしまった。
解決策は、詳細タブのサンプルレートだった。デバイス側の設定は44100Hzで使っていたのだが、48000Hzになっていた。
元通り44100Hzにすると直った上、デバイスの方も48000Hzにすると立体音響も聞くことができるようになった。
どうやら、立体音響では48000Hzしか使うことができないらしい。また立体音響をオンにすると48000Hzにスイッチしたままオフにしても44100Hzになおらず、サンプルレートの違いでノイズまみれになってしまう、ということだった。
ちなみに、立体音響は「言われてみればちょっと立体的に聞こえる」程度だった。
Raspberry Pi 3にArchlinux (ARM)を入れてみた
先日友人にRaspberry Piを譲ってもらったので、ArchLinuxでサーバを構築してみた。何番煎じになるかわからないが、日本語のドキュメントが乏しい箇所もあったので、作業をまとめておこうと思う。
1.用意したもの
- Raspberry Pi 3
いわずもがな。 - USB電源アダプタとmicroUSBケーブル
公式には2.5Aが必要らしいが、手元の2.1Aのもので代用したところなんとか動いた。使い込むなら2.5Aのアダプタを別途用意したほうがいいと思う。 - microSD
ストレージになる。今回は8GBのものを使った。 - Linuxマシン
インストールメディア作成やパーティション割に必要。別にArchLinuxをインストールしていたマシンがあったのでそれを使った。fdiskやbsdtarが使えるなら十分だが、windowsしか触ったことがないような初めての人にはここが一番ネックになると思う。(そもそもそのレベルの人はおとなしく標準的なOSを使ったほうがいいと思う) - HDMIケーブルとディスプレイ
2.インストール
Archlinuxの公式ドキュメントやwikiを参考に。
Raspberry Pi 3 | Arch Linux ARM
Raspberry Pi - ArchWiki
Raspberry Piはx86などとは異なるARMというアーキテクチャなので、本チャンのArchLinuxとは異なるARM向けのArchLinuxを使う。基本的にはarchlinuxarm.orgのほうのドキュメントに沿ってやっていけばよい。これでSDカードにシステムが構築された状態になる。*1
bsdtarで解凍するところでなぜか警告が出る。
3.設定
この先は通常のArchLinuxと同様に設定を進めていく必要がある。その前に、エディタがあったほうがいい場面がところどころにあるので、好きなエディタをpacmanを使って入れておく。僕はEmacsユーザなので、以下のようになる。
基本的には以下のURLの「タイムゾーン」以降でInitramfs、ブートローダの設定以外をやっていく。
インストールガイド - ArchWiki
ネットワークの設定で、ipアドレスは次のコマンドで確認する。
ip -f inet addr
ここからは通常のLinuxと同じだが、rootだけだとまずいので通常のユーザーを作る。useradd hoge
usermod -G wheel hoge
passwd hoge
デフォルトだとlsに色がつかないので、エイリアスをさしておくとよいだろう。
alias ls="ls --color=auto"
4.ソフトのインストール
「本当に必要最小限のものしか入っていない」というのがArchLinuxの特徴で、ARMに移植されてもそれは引き継がれている。そのため必要なものは自分で入れていく。とはいえpacmanが使えるので、ここから先は通常のArchLinuxと変わりない。
まずリポジトリを最新の状態にする。
pacman -Syu
pacmanでのインストールはrootでしかできないのに注意。しかもデフォルトではsudoは使えない。そこからいろいろ好みに応じて入れる。pacmanは空白区切りで複数のパッケージを一気にインストールできる。gcc、python、imagemagickあたりはどのような用途でも入れておいたほうがいいと思う。サーバにするならapacheやpostfixなども入れる必要があるだろう。
*1:元のArchLinuxでは、インストールメディアからArchLinuxを立ち上げて、pacstrapなどでビルドしていく作業が必要になる。
ドラえもんのエネルギー収支
あまり知られていないことだが、ドラえもんはきわめて優れたエネルギー装置である。子育てロボットにしてはいささかオーバースペックで物騒な気もするが、現実離れした原子炉*1を装備しており、食べた物質をすべてエネルギーにすることができる。
アインシュタインの有名な公式
から、すべての物質は質量×光速度の二乗というすさまじい量のエネルギーを持っている。これは一円玉1枚でTNT火薬何トン分にもなる量だ。食事は普通の人くらい食べるドラえもんはどれほどのエネルギーを摂っていることになるのだろうか。
まず、「ドラえもんは成人男性と同じ量の食事をとる」と仮定しよう。ネットで検索すると、成人男性はおおよそ1日1.5kgの食物を食べているらしい。1食500gと考えると妥当だろう。
1.5kgの物質が持つエネルギーは
になる。日本の年間一次エネルギー消費量が*2なので日本全国で消費される一次エネルギー2.6日分をドラえもんは1日で消費することになる。単位をワットに直すと、
となる。*3原発1基の発電量が数[GW]と考えるとどれほどの量かがわかるだろう。
当然エネルギーのすべてを使い切るのは難しいだろうから、ドラえもんにも廃熱というものがあるだろう。仮にドラえもんの熱効率が50%で残りは熱輻射として排熱されるとしよう。このとき1[m]の位置でドラえもんから感じられる熱は
にもなる。太陽光のエネルギー密度でだから、その10万倍だ。虫眼鏡で集める程度でも紙が焦げるので、これではドラえもんの周囲1mが丸こげになってしまう。
なのでおそらくドラえもんは日本全国で消費される量の2倍もの膨大なエネルギーを何らかの形で消費しているのだろう。よく考えてみれば四次元ポケットという空間を切ってつなげてしまうような道具も多用しているので、その充電といった形で消費しているのかもしれない。しかし、四次元ポケットをはずしたシーンもあることが説明できない。そのため結局どのようにエネルギーを消費しているのかは不明である。